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水道用硬質塩化ビニール管と継手の規格 JISで規定されている硬質塩化ビニール管(K6741)、水道用硬質塩化ビニール管(K6742)および水道用硬質塩化ビニール管継手(K6743)の主な規格について説明 します。 分類と主な性質 JIS K6741 では一般流体輸送用の硬質塩化ビニール管(VPとVU)が、JIS K6742 では水道用硬質塩化ビニール管(VPとHIVP)が規定されています。 K6741 のVPは、K6742 のVPに較べて使用圧力が高く(1.0MPa)、規定されている呼び径の範囲が広く(13〜300)、また厚さや寸法許容差、定尺 等も若干異なっている。 VP、HIVPおよびVUには可塑剤は添加されておらず、いずれも安定剤と顔料を添加した硬質ポリ塩化ビニールです。ただし、HIVPには改質剤を添加して、 耐衝撃性を高めてています。顔料は外観から材質を区別するためで、VPとVUは灰色、HIVPは暗い灰青色(藍色に近い)をしています。 VPとVUの比重は 1.43g/cm3、HIVPの比重は 1.40g/cm3 です。定尺は4mですが、呼び径40以上のVPとHIVPには4mと5mがあります。 20°Cにおける引張り強度は 49MPa 以上(VP)で、使用圧力は 0.75MPa(VPとHIVP)と 0.6MPa (VU)です。主要な相違を以下の表に示します。 管の種類 VP HIVP VU 比 重 1.43 1.40 1.43 色 灰色 灰青色 灰色 使用圧力 0.75 0.75 0.6 MPa VP(HIVP)とVUの寸法上の相違点は、内径が異なることです。これは、外径が同一寸法であるのに対し、使用圧力が異なっている、つまりVUの方が肉厚 が薄いためです。VPの呼び径は実際の内径にほぼ等しいのですが、VUは呼び径よりも内径の方が大きくなっています(注1)。尚、管の表面には記号や呼び径 などを印字することになっていますので、どのような管かは容易に判別することができます(注2)。
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